関西では初詣が終わったと思ったら、すぐに十日えびすがやってきます。関東以北では十日えびすは馴染みがない行事らしいですが、関西では良く知られる伝統的な行事と言えるでしょう。
私が住む西宮市にはえびす様がまつられている「西宮神社」があります。全国のえびす様がまつられている神社の総本社です。私にとっては初詣より欠かせない「十日えびす」についてまとめました。
えびす様はどんな神様?
恵比寿さまは、大黒天、弁財天、毘沙門天、布袋尊、福禄寿、寿老人からなる七福神の一柱。えべっさんの愛称で親しまれています。
恵比寿さま
が一般的な漢字表記ですが、
戎さま
蛭子さま
恵美寿さま
と表記されることもあるそうです。
えびす様というと鯛がモチーフ。その由来は、航海の安全や大漁の御利益があるとされていたからのようです。
えびす様のその他の御利益は、
商売繁盛
五穀豊穣
開運招福
学業成就
歌舞音曲
とされているようです。
一般的によく知られているのはやはり商売繁盛ではないでしょうか?私は西宮市に住みながらも、両親が商売をしていなかったので、子どもの頃はえびす様には縁がないと勝手に思っていました。えびす様は、商売や大漁のためだけの神様ではなく、全ての人がお参りできる神様だったのですね。
西宮神社以外にもある「えびす神社」
「西宮神社」同様に十日えびすで有名なのが大阪の「今宮戎神社」です。
全国のえびす神社の総本山である「西宮神社」のほうが神社としては格上のようですが、今宮戎のほうが参拝者が多いそうです。
大阪の中心部にあることと、屋台が多いので参拝以外でも楽しめることが要因のようです。どちらの神社もそれぞれの良さがありそうです。
「西宮神社」の「福男」とは?
「西宮神社」の十日えびすで話題になるのは、「福男選び」。ニュースでも放送されます。ところがここ数年はコロナ禍のため中止。参加を楽しみにされていた方々にとってとても残念だったと思います。
1月11日に参拝した時に、「福男新報」という紙をいただきました。早朝4時に閉門された神社の中で行われる大祭が終了する午前6時、表大門の外で待っていた人々が本殿まで「走り参り」をします。本殿へ早く到着した1~3位の方のことをその年の「福男」と呼びます。
西宮神社の「十日えびす」でできること
西宮神社の「十日えびす」では本殿の参拝以外のことも楽しめます。露店も楽しみのひとつです。
その他西宮神社の「十日えびす」で見逃せないのは、「大マグロ」。毎年8日に大マグロが奉納されます。昭和45年から毎年行われているそうです。令和4年のマグロは、鹿児島県産約30キロのマグロでした。「金がつく」ことから、大マグロにお賽銭を貼り付けられてきましたが、今年はコロナ感染対策のため、貼り付けはなく、ケースの上にお賽銭を置くというかたちでした。
西宮神社を網羅する!訪れたいスポット
その他西宮神社内で訪れたいスポットをご紹介します。(十日えびすの時には入れない場所もあります)
1.社務所
あいみょんなど有名人の絵馬などが飾られています。
2.えびすの鐘
市の重要文化財。1610年に豊臣家の武将が奉納したものだそう。
3.おかめ茶屋
ノンアルコールの甘酒屋ゆで卵などが味わえます。景色を眺めながら足休めできる和みスポット。
4.沖恵美酒神社
荒えびす様と呼ばれる、勝負の神様、荒御霊様がまつられている沖恵美酒神社は、本殿の合わせてお参りするのをお忘れなく。南門のすぐ手前にあります。十日えびすのときは、混雑を避けるためルートが決まっているので、西宮神社を出る直前に参拝できます。
「西宮神社」参拝の際に訪れたい周辺のグルメスポット
谷矢製餡の戎金鍔は、お店が閉店している時でも自動販売機で購入できます。エビスヤ小松商店のえびす焼きとソフトクリームは、私が小学生の頃から地元ではよく知られている懐かしの味。西宮神社の向かい側43号線近くにある、中華ひるね。まだ入ったことがないのですが、ずっと気になっています。
住所:西宮市本町8-1
定休日:日曜
営業時間:8時~17時(土曜~12時)
住所:西宮市馬場町2-23
定休日:火曜
営業時間:10時~19時
住所:西宮市本町8-12
定休日:不定休
営業時間:月~金11時~18時ごろ(定食ひるま)
月~土18時~翌3時