コミュニケーションが上手になるコツ

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日本に帰国して1年半です。少しずつ日本式のコミュニケーションに慣れてきましたが、まだまだとまどいもあります。18年住んだ南欧の習慣が抜けず、気が付いたら人との距離感がちょっと違ったりということはよくあります。

「話す」コミュニケーションはまだ私も勉強中なのですが、気付いたこと、ビジネスでも普段の生活でもこうすればもっとコミュニケーションが円滑にいくんじゃないかなと思うことをまとめてみました。

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いいところを見つけて褒める

「褒める」。これって本当に大事だなと日本に戻ってから思いました。基本的に「褒めない」スタンスの人が多すぎて驚きました。「褒める=お世辞=嘘」と思うのでしょうか?

そう大げさにとらえずに、相手が欲しがる言葉をちょっと言ってあげるだけで、相手は嬉しい気持ちになりますよね?そうしたらあなたも必ず嬉しくなる!「髪切った?いいね!」「そのネクタイ素敵ですね」「今日のスカート新しい?かわいい」言えないですか…。私は特に素敵じゃない普通の日本で言うところのおばさん世代ですが、褒められ慣れていたし私もまた褒め慣れています。日本では主人以外の人に褒められることは滅多にないですが、めげずに私は褒めます。

褒めるとどんないいことがあるかと言うと

・褒められた人が喜ぶことで、いい関係が作れる

ちょっとひねくれた人だとしても、褒められれば悪い気はしないもの。最初はぎこちないかもしれませんが、慣れれば自然に褒められるようになります。

・会話のきっかけになる

例えば、隣の人の手作りのお弁当を見て「わー、おいしそうなお弁当ですね」と言って「そう?子供のお弁当の残りを詰めただけ」と返ってきたとします。「へー、お子さんがいらっしゃるんですね、保育所に行ってるんですか?」などなど会話のきっかけになります。そこから意外な共通点が見つかって仲良くなれるかもしれません。

・人のいいところを見つける練習になる

人のアラを探すのではなく、いいところを見つけていくのがコミュニケーションがうまくいくためのベースです。「褒めよう」と決めたら、目の前の人のいいところを自然に探す癖がつきます。

・感情を言葉にする練習になる

「すみません」は、簡単に言えると思います。帰国してすぐに私は思いました。「日本で表面的にうまくやっていくためには、とりあえずすみません」はすぐ言うこと。南欧生まれの我が家の子どもにも教えたのですが、彼はなかなか受け入れられなかったです。自分は悪くないんだから謝らないと言い張っていましたが、最近はその点は日本式を受け入れたようです。

代わりに「ありがとう」「感謝してます」「嬉しい」「好き」、こういったことを気軽に口に出せない人は多いのではないでしょうか?褒めることを続けていたら、こういうプラスのことを直接相手に言えるようになると思います。

言いたいことは貯めこまない

前述の「プラスの感情を相手に言えるようになる」ということにも通じますが、ネガティブなことを貯めこむと、貯めこんでいるうちに腐敗してきてさらに汚いものに変化していきます。感情が大爆発してしまう前に、さらっと正直に伝えてみませんか?

立場や相手によって、どこまで言えるか、どのように伝えるかはよく考えなければなりません。でも案外「考えすぎだった…」ということもあるでしょう。

言わなくても分かってもらおうとするのは甘えです。私もずっとなんとなく「態度で読み取ってくれるでしょう」と人に期待していた時期もありますが、無理なんだということが分かりました。日本にはとても人に気を使ったり、人の表情を見てくみ取ったりできる人がいるので、人に期待しがちですが、基本皆他人のことは分からないものと思っていたほうが無難です。

本音と建て前は上手に使う

「言いたいことは貯めこまずに言おう」ということと、本音と建て前をなくすということは同じではありません。

外国人はとても単刀直入で本音も建て前もないと思っている人は少なくないと思いますが、外国人も本音と建て前は使い分けます。

何もかも本心を言う必要がありますか?まずは思いやりの気持ちを持って人と接することが大事だと思います。思いやりも持てない相手とビジネスのためだけにコミュニケーションをとるというのは、残念だなと思います。

意見が異なる人も受け入れる

スペイン人のコミュニケーションと日本人とで大きく異なる点は、ここかもしれません。

日本では周囲の人と異なる意見を言うことは、結構勇気がいります。

私はスペインではソムリエをしていたことがありワインのテイスティングをよくしていたのですが、みんなが同じ意見を言うことはありません。多くの人が90点をつけたワインでも「私は〇〇なところが好みじゃないから65点」と言います。でもみんな「へー、そうなんだ」という感じです。

仕事で問題があった場合も意見が対立すれば、どちらも引かずに主張します。そして解決に至らない…というのがスペイン風のオチなのですが、言い合ってもその場限りで後にひきません。それはやっぱりただの考え方の違いだと認めているから。

誰かと意見が対立した場合、どちらも黙っていることなく、双方が納得いく中間点を見つけられればいいですね。

あなたの常識はあなただけのものかもしれません。人の意見に対して「おかしい」「間違っている」と決めつけてかかるのではなく、まずは「へー、そうなんだ」というスタンスをとってみませんか?

そして冷静になぜそう考えるのか聞いてみる。新しい考え方を学べるチャンスになります。

今日の記事は、これまでの「書く」コミュニケーション、「広告」「チラシ」などとはちょっと異なるのですが、書いてみようと思ったきっかけは眼科で見たテレビ番組です。

「褒め達」というセミナーや検定試験の様子が取り上げられていました。多くの人が「褒める」ことについて学んでいます。褒めて褒められる人が増えたら、ビジネスがうまくいくだけでなく世の中が明るくなる気がします。

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