不幸になる生き方 勝間和代 まとめ

泣く子 集客できる社長の本棚

いきなり恐ろしいようなタイトルの本です。とともにちょっと気になる。

セールスコピーライティングの面で惹かれて読んでみました。勝間さんの本は、「やっぱり女は見た目が大事」「ズルい仕事術」「汚部屋脱出プログラム」など、タイトルの付け方がとても上手で参考になります。この本は、タイトルとは裏腹にポジティブ。不幸にならないことが幸福になるということだそうで、具体的な方法が述べられています。

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不幸を避ける7つの法則

著者の勝間和代さんは、元は企業のパターンを分析して将来の業務予測をする証券アナリストで、なんと人も行動パターン、強み・弱み、置かれている環境の変化からその人が上昇傾向か下降傾向か見えているそうです。そんななか見つけた不幸になる人と幸せになる人の7つの違いをまとめています。

  1. 有責の法則

幸 自分の人生に自分の責任で取り組む。

不幸 リスクを避けることばかり考え、人にリスクを押し付ける。

  • 双曲の法則

幸 大きく見えがちな目先の快楽や欲に惑わされず、長期的な目で人生の時間や資金を投資している。

不幸 目の前の苦しみから逃れたり、欲望を満たすために行動する。

  • 分散の方式

幸 幸せを「稼ぐ」「使う」「愛す」「愛される」の循環が構築できるように時間を分散投資する。

不幸 幸せを特定の一番身近なもの仕事や子どもなど一極に集中してしまう。

  • 応報の法則

幸 他人の悪口、非難が巡り回って自分への足かせになることを知っている。

不幸 人を非難する。

  • 稼働の法則

幸 マメに動く。出会いが増える。

不幸 失敗を恐れて行動しない。人に期待する。

  • 内発の法則

幸 幸せの基準は自分にある。自分の持ち味を活かせることを選択し伸ばす。

不幸 幸せの基準は外から見える自分。年収や社会的立場に囚われる。

  • 利他の法則

幸 自分の能力をわきまえた上で積極的に社会へ貢献。

不幸 どうやったら自分の得になるかを考える。

「有責の法則」を身に付ける方法

リスクを自分でとって管理する、というのが「有責の法則」。これをマスターするための方法というのは、

  1. 小さな約束を徹底的に守る。つきあいやすいから人が寄ってきて、運がよくなる。
  2. 迷ったときは、リスクの高い方を選ぶ。レストランで想像のつかない料理を選ぶ、など。小さなリスクをとる練習。
  3. 日常のリスクを見直し、リターンと比較。普段からリスクを点検する。例えば冷凍餃子を買う場合。内容表示などを確かめて、リスクとリターンをどう受け止めるか。
  4. 顧客接点のある仕事、数字で結果の出る仕事にチャレンジ。

「双曲の法則」を身に付ける方法

長期的な視野を持つーということですが、そのために「10-10―10」が紹介されています。ある選択肢について10分、10カ月、10年の自分を想像して比較検討する方法です。そして10年後の自分のために、よい習慣を続けて悪い習慣を遠ざけることを仕組み化します。

本書ではより具体的に書かれているだけでなく、参考文献も載っていてとても実践的です。

「分散の法則」でワークライフバランスを手に入れる

一極集中型だとリスクに弱いよ、ということです。

仕事に全エネルギーを投資していると、うまくいっているときはとてもやりがいがあって中毒的にはまります。でもリストラにあったり、支えてくれる家族を失ったりした場合を考えると、将来にわたって幸せというリターンを取り続けられるか…疑問です。

そこでエネルギーを分散して投資しようと。仕事、趣味、家族、社会貢献など。

私は少し意識しているつもりではあるのですが、結局何もかも中途半端じゃないかなとも感じています。そんな私に勝間さんは「それぞれ、これ以上投資しても限界効用が小さくなるポイントがあるから、それを見極めて適切な時間とエネルギーを注ぐべし」と本書でアドバイスをくれました。

また、ワークライフバランスは、稼ぐ喜び、使う喜び、愛す喜び、愛される喜びの4つから成っていて、自分の生活と照らし合わせてどの要素が足りないか、理想の生活と比較してみようということです。ワークライフバランスを整えるための具体的な方法もあります。

「稼働の法則」で目標達成

苦手なことでも習慣化してしまえば苦痛じゃなくなります。行動を積み重ねて習慣になり、習慣化するから行動するようになります。私も自宅で簡単な筋トレを始めて2カ月、ちょっと習慣化してきたなと思います。ここではすぐに行動できる人になる目標設定の仕方が分かります。

  1. シンプル とにかくシンプルな目標を
  2. 数字にする 目標に数字を組み込む
  3. 少し頑張れば達成できること
  4. 成果が測れるもの
  5. 期限を区切る

「内発の法則」で強みを強化

人と比べないで自分のなかに幸せを見つける!そのためには、自分の強みを強化すること。10割のエネルギーのうち3割を強みの強化に使おうとアドバイスされています。現状維持でいると選択肢も狭まる。エネルギー3割…この度合いを知るのは難しくないですか?でも具体的な方法は自己啓発的ですが、いいことが書かれています。

  1. 毎日幸せを感じたことを綴る
  2. 1人で楽しめることを見つけて、自分のモノサシを持つ
  3. 達成したいミッションを決める。自分の人生をかけて達成したいこと

強みを活かして他者に貢献「利他の法則」

自分の強みを活かして他社に貢献することで、その感謝が自分に返ってくるという法則です。

注意したい点は、見返りを求めないことはもちろん「自分の努力で成し遂げた」と思わないこと。勝間さんは、成果は運が98%、努力は2%だと思っているそうで、私には衝撃でした。私は半々、もしくは努力60、運40くらいかと思っていました。自分のスキルを「自分の努力で得たものだから、他人に分けるのはもったいない」と思うと、結果的に他人のサポートや共感を得られないと。言われてみれば納得ですね。

別の注意点とすると、自分に余裕がなかったり、苦手なことで貢献しようと思わないこと。そうすると見返りを求めてしまうからです。そのために自分の強みで貢献すること、とあります。

内容からすると「幸せになる生き方」というタイトルでもよかったと思います。でも「不幸になる生き方」のほうがインパクトがあるので、さすがです。どこかで聞いたことがあることも多く書かれているのですが、とにかく具体的に書かれているので「やってみよう」と行動に移せそうな点がおすすめのポイントです。

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