やりたいことがある人は未来食堂に来てください  小林せかい まとめ

読書 集客できる社長の本棚

「未来食堂」という飲食店を1人でされている女性のお話です。といってもただの成功ストーリーではなく、競合との違いの出し方、メディアでの取り上げられ方、人の心を動かしてファンを作る方法、などなどが盛りだくさん書かれています。「未来食堂」にいつか行ってみたいなと思うだけでなく、飲食店さんはもちろん様々な事業をされている方に、小林さんの観点、考え方、動き方は活かせると思います。

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何かを始めるためにやるべきこと

「未来食堂」は、変わった飲食店です。12席ほどの小さなお店(書籍発刊当時)をなんと小林さん1人で回している!けれども1人じゃないのです。なぜなら、50分のお手伝いでまかない1食食べられるというシステムがあるので、お手伝いに訪れる人が後をたたないというわけです。

このシステムを取り入れたのは、お金がかからない人手が欲しいというのはあるかもしれませんが、なにより小林さん自身が経験したことがベースになっています。その経験というのは、小林さんが飲食店をオープンするにあたって他店で修業したかったそうですが、正直に話すと断られてしまっていたそうです。そこで、数か月、数週間と言わず約1時間でも学べる場を作ろうと思ったというのです。ユニークな発想の持主だということがうかがえますね。

そんな小林さんが、事業を始めるためにまずやるべきことは、「自分がやりたいことを深堀りする」ことだと書いています。やりたいこととじっくり向き合うのは、最初の第一歩であるものの、意外と浅かったりするものかもしれません。

当たり前を解体して効率を上げる

小林せかいさんが素晴らしいと思ったのは、この「当たり前」の部分を突き詰めてさらなる快適さや効率の良さを求めて改善している点です。

私たちは、ここをもう少しこうしたら無駄な手間が省けるかもしれない…と思いつつ日々の業務に追われてそのままにしていることが多かったり、やりにくい面はあるけれどこれはこういうものだから、と諦めている点はあると思います。それを流さず受け止めて改善。

こうすることでお客さんも小林さんもお手伝いの方々も気持ちよくいられる空間が作れるということです。

例えばこれは、「未来食堂」のメニューが1つしかない。という点に見られます。。メニュー豊富で選び放題なのがいい…というのは、本当なのか?メニューが多いと作る時間が必要なのでお客さんを待たせてしまう…これはお客さんの望むところか…ということを根本から考えてみよう、ということでしょう。

事業を続けるためにすること

この本は「始める」「続ける」「伝える」の3つのテーマから成っています。「始める」に続く「続ける」では、「始める」ことより「続ける」ことが難しいと書かれています。では「続ける」ためにどうしていくべきでしょうか。効率化する、学び続ける、利益を還元するなどここでもとても具体的に小林せかいさん流の「続ける」ための方法が書かれています。

とにかく具体的、実践的。そしてさすが理系の方だけに理路整然と分かりやすくまとめられています。あまりにも無駄がなく論理的に書かれてあるので、私は第1章の途中まで小林せかいさんは、男性だと思っていました。この本を読んだら、とにかくやってみる勇気が湧いてくると思います。そして事業を始める段階、続ける段階それぞれで読み返すと必ずヒントがある、そんな本だと思います。

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