『天才』の教科書 かとうゆか まとめ

サブタイトルは、「爆発的に自己実現に導く方法」。『天才』という言葉にはあまり惹かれませんでしが、サブタイトルで興味が湧き、読んでみました。著者のかとうゆかさん、マルチクリエイティブディレクター?だったか、いろいろな独自の活動をされています。多分とても頭のいい方なんだと思います。理解するのがかなり難しいので。

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すでにあなたは天才!

天才と凡人の違いは、アイデアの出どころ。そして私たちは既に天才!ただすっかり忘れてしまっている「私は天才」ということを、思い出す必要がある…というようなことです。世の中で偉業を成した人たちは、そのアイデアがカタチになっている未来が見えているから、何度失敗しても平気でまたチャレンジするそうです。私たち、みんなにそんなアイデアの出どころがあるんだよ、と。

クリエイションが飽和?!

これには納得。簡単に自己表現して世の中に広めることができる時代ですが、似たようなコト、モノ、情報がありすぎませんか?これがクリエイションの飽和。成功者やヒット作品を真似て作ったモノと、「発信者自身の生きることを楽しむ力」から生まれたモノには大きな違いがあります。

美しいけど心に響かない本、音楽、絵。

きれいにまとまっているけれど、ありがちなコンセプト。

だらけ、ですよね?

それは、目の前の壁、問題に対応することで良い結果を得られると考える「受動的思考」のせいなのだそうです。確かに、結果に拘り過ぎると、良い結果を得ているものを真似しようとするのかもしれませんね。

天才性の発揮と思い出しプロセス

人の内面には「ツクリバ」「ツナギバ」「ウミバ」というものがあり、それぞれが連携することでアイデアをクリエイションや仕事に落とし込むという、かとうゆかさんの考えです。「ツクリバ」はアイデアのソース。「ツナギバ」はアイデアを形にするためのソース。ロジックや構成に基づく「原理」とセンスや感情に基づく「感性」に分けられます。そして、アクション、結果、つまりアイデアの結果が「ウミバ」です。この3つを上手に行き来することで、自分らしいクリエイションを形にできる、ということです。

スピリチュアルも混ざりつつ…

「ツクリバ」「ツナギバ」「ウミバ」の話は割とロジック的だと思うのですが、スピリチュアル的な要素も本書には含まれます。ホロスコープの12星座の要素は、本来誰もが持っているもの。どの要素が強くて弱いかを知って、コントロールしようというようなことも書かれています。そして、弱い部分を強めるには、強い部分を弱めるには、どうしたらいいのか具体的に教えてくれています。例えば、蟹、蠍、魚が司る感性が弱い人は、感性を高めるために、自然や動物に触れる、エモーショナルな映画や音楽に触れる、パートナーシップを見直すなど。キーとなるアクションが示されています。

計画と実行のために

アイデアを実行にうつすために、ヴィジョンワークを紹介されています。

自分の名前を真ん中に書き、左下①のテーマは自分自身。自分の内面、精神、体験したいこと、なりたい自分(本来の自分)を書きます。右下②はプライベート。パートナーや家族との関係、状態、生活スタイルとレベル、交友関係。右上③は仕事。達成したいことの規模と内容、収入、ビジネススタイル。左上④は社会的影響。社会的影響の規模、方向性、したい社会貢献、社会の変革に関わることなど。これらを明確にしていきます。

それから、それぞれ4つについて、1年以内、3年以内、5年以内、10年以内、30年以内とタイムラインを使って目標にします。

それからさらに計画に落とし込みます。1年以内の目標として、月ごとに自分、仕事、プライベート、収益など項目を作り、書き出していきます。

目標を実行する

細かく考えた目標を実行にうつす段階では、1日と1週間の基本ルーティンを書きだします。そして1カ月の目標と照らし合わせながら行動していきます。うまく行動できない部分は問題点としてあげていき、分析、修正。

この辺りはしんどい作業だと思います。かなりじっくり自分と向き合う時間が必要です。でもこれを繰り返すことで確実に問題点は修正されます。そして、変化した自分もまた見つめる作業をすすめられています。

面倒くさがり屋の私ができるでしょうか?目標をたてるのは好きですが、見直しは苦手です。でも何かを変えたいならやってみる価値はあるでしょう。