プレスリリース作成で間違えがちな点

メディアに取り上げられるプレスリリースの書き方

プレスリリースとは、メディア向けの広告のこと。現在は、PR TIMESなど、1配信いくら、月いくらで何百もの媒体にプレスリリースを配信してくれるシステムがあり、利用されている方も多いと思います。プレスリリースを用意するにあたって、陥りがちな間違いについて述べてみます。

スポンサーリンク

問い合わせ先を広報、PR担当にすればプレスリリース?!

広報部のあるような大手の企業のPRは、ある程度仕事の型が決まっているものです。が、根本的なところを間違えていたら限られたメディアにしか取り上げられません。

企業の広報部の方の補助をしていたときのことです。担当者はPR TIMESを利用していたのですが、そこからテレビや雑誌の取材に発展することはほぼありません。というのも書かれていたプレスリリースが、一般の消費者に向けたものだったからです。書いた本人は分からないと思います。「このプレスリリースに関するお問い合わせはこちらまで」と広報部の連絡先を記述していたり、お知らせ的な内容になっているので、一見すると広告とは違うと思ってしまうのです。

メディア向けのプレスリリースと消費者向けのコンテンツ

PR TIMESでは、プレスリリースはPR TIMESのプラットフォームにも掲載され、配信先だけでなく面白い話題を求めている方の目に留まりやすい仕組みになっています。まさに一石二鳥です。なのに取り上げられるのはPR TIMESからの配信をそのまま流用しているWEBメディアばかり。なぜならそのプレスリリースは、メディアの担当者向けではなく、一般の消費者向けの内容になっているからです。

メディア向けのプレスリリースの書き方

企業のPR担当者は、その企業の一員なのですから、どうしても主観的にしかプレスリリースは書けません。その企業や、販売するサービス、商品に思い入れが強ければ強いほどどうしても主観的になってしまいます。

そうすると、〇〇はこうこうこういう企業概念をもったこうこうこういう会社です。その会社がつくるこうこうこういう商品はこうこうこういう拘りがあり、こうこうこういう点で優れています…。これは、消費者向けなのです。

メディア向けというのは、各メディアそれぞれが求めているであろう情報に、自社の商品、サービスが当てはまるということを伝えなければなりません。

メディア関係者が読みたくなるプレスリリースとは

私はメディア関係の企業に勤めているわけではないので1日何百枚ものプレスリリースに目を通さなければならないという状況ではありませんが、長年ライターをしているのでプレスリリースが送られてくることがよくあります。

大抵一斉に配信されたものが届くのですが、はっきり言ってそこから記事を書いたことはありません。なぜならその多くは私には関係がないからです。

一方プレスリリースから記事を書いたこともあります。それは、私個人宛に届いたからです。私が当時寄稿していた媒体から私の連絡先を調べて、〇〇に寄稿されていますね。こうこうこういうものを販売するので、〇〇で取り上げてほしい。という内容の書類をいただきました。こういう場合は、「貴重な情報をくださって、ありがとうございます」という気持ちになるのです。

逆に私に無関係、まるであわよくば私に購入してほしいとでも言わんばかりのプレスリリースが送りつけられてきたら、読む気もしません。この違いが分かるでしょうか?

出たい番組、掲載されたい媒体宛てに書くこと

だから、リサーチには時間も労力もかかりますが、紹介されたいテレビ番組や掲載されたい雑誌などをよく調べて、1つずつに宛てて書くことです。このメディアの担当者が求めている情報はどういう情報だろう…それを念頭において、自社の商品、サービスをアピールします。実際、記者やライター、番組制作の担当者はいつも情報を探しています。

陥りがちなプレスリリースの概念の間違い、分かっていただけましたか?まずはリサーチから始めてみましょう。