誰でもすぐに戦力になれる未来食堂で働きませんか 小林せかい まとめ

読書 集客できる社長の本棚

前回読んだ「やりたいことがある人は未来食堂にきてください」に続いて読んだ、小林せかいさんの本です。このページできちんとまとめたいものの、1冊でいろいろ奥が深すぎてまとめられないのが現状です。広告、セールスライティングのテーマとは少し外れてしまいますが、事業主様、経営者様をはじめ多くの方に知ってもらいたい存在です。

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未来食堂の「5倍ルール」

小林せかいさんは、「5倍ルール」というものを取り入れていると書いています。5倍ルールとは、自分が経験したことの5倍のものをお店で提供するということ。具体的には、せかいさんの「未来食堂」は、ランチは900円の日替わり定食のみを提供しています。そこで、せかいさんはお店の定休日の月曜日に900円の5倍の4500円くらいの料理を食べに回っているそうです。1日で4食食べることもあるとか。

そこでお客さんからリクエストがあったけれど食べたことがなかった料理を食べてみたり、レシピを聞いたりして見聞を広め、その4500円の価値を900円に込めるそうです。

多くの場合、その反対だと思いませんか?900円程度の価値を4500円くらいで売りたい…。

お休みの日に食べ歩きの修行に行かれているそうですが、せかいさんは食べることが趣味な人ではないです。(個人的に知りませんが)本によると、学生時代は朝はざるそば、昼と夜はポップコーンだけを毎日食べていたという、ご自身は食べることに無頓着なタイプのようです。そんな人が1日4食外で食べるというのは、修行以外の何でもないと思います。

意識して組織を作る

不特定多数の人たちが、最短50分から一緒に働くとなると統率がとれないのが普通ですよね?そうならないために、意識して組織を作ることが大切だと書かれています。

それぞれのバックヤードや個人の目的は違うものの、「未来食堂」という組織の目的はみな同じ。そこに向けてみなが同じ方向を向いて働けるようリードするのがせかいさんの役割です。

「未来食堂」には、飲食店開業を目標にしている人、お金に困っている人などが50分働けば無料でまかないが食べられるというシステムの元、お店を最短50分お手伝いするシステムがあります。

どうですか?みなさん、毎日毎日従業員が変わるお店のオーナー、しかも自分自身が現場でやっていけますか?私は無理な気がします。

追いつかれても腐らないための努力

「未来食堂」の凄いところは、50分働けばまかないが無料で食べられる「まかない」システムや、定番料理以外滅多にリピートしない日替わり定食、「まかない」に来た人が使わない無料まかない券を貼っておいて、使いたい人が代わりに無料で食べられるというシステムだけではありません。

なんと毎月の決算をサイトで公表しています。これは、飲食店を開業したい人の参考になればと思ってのことのようです。お店をオープンする前に書いた事業計画書も公表しているそうです。「人を応援したい」と口では簡単に言えますが、せかいさんは、本気で飲食店開業者を応援したいと思っているということを行動で示している方だと思います。

でも、「まかない」に来る人たちは後に同業者、ライバルになるのではないでしょうか?追いつかれても腐らない、さらに上を目指す努力を惜しまない様子が分かる内容が書かれています。

この本は、飲食店開業希望の方はもちろん、それ以外でも自分で何かをしたい人、事業を起こしたい人、お店をオープンしたい人、従業員を雇って会社を興したい人などにとても参考になると思います。気持ちの持ち方、という点で。

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