脳が変わる生き方 茂木健一郎 まとめ

脳 集客できる社長の本棚

今日は私が好きな脳科学者、茂木先生の本について書いてみます。

茂木先生について知ったのは、2018年にスペインから日本に戻ってきてから。何気なく見たブログで、高校生や大学生から主婦まで、様々な人の悩みや相談に脳科学的視点で、しかもとても思いやりのある言葉で返答されていて、読み始めたのがきっかけです。

最近のブログでは、「職場に人を異常に観察し、分析する女性がいる」という方のご相談。

その方の職場には、人の足音やトイレに行く回数、時間、飲み物、出身や学歴など把握していて、ゴミ箱や机の中を調べたりして集めた情報を武器にし、仕事は雑用をちょこっとこなすだけ…。怖いです…。

この方に対する茂木先生の回答は、【心理学的にというか、その方は「変人」でいらっしゃるわけで、そのような方が身近にいるということは素晴らしいことだと思います(ブログから引用)。そして脳について説明された後、最後の〆が、せっかくだからその方をよく観察してインスパイアされてください。まねはしなくていいと思います。】

世の中いろんな人がいるものだな~と思いますが、茂木先生の回答がいい味出ています。

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人間の脳は成長し続ける!

脳とくれば難しい話が書かれているのでは…。生き方とくれば、自己啓発か!と思うかもしれません。読んでみて難しい話も自己啓発的な感じもありません。脳の難しい話を簡単に誰にでも分かるように広めておられる茂木先生ならではの本だと思います。これを読めば一生学び続けるぞ!というモチベーションアップに繋がります。

私が抜粋した箇所は

・決まりきったことばかりだと、脳本来の働きが死んでしまう。脳には、変わることを支える力が備わっている。

・どうなるか分からない偶有性に飛び込んでみよう。異質な何かに飛び込もう。

・芯の強い人ほど大きく揺れ動き、変われる。

・人は感動で変われる。

変化は脳にいい!変化を恐れるなということです。「進化論」のダーウィンの言葉にもあります。

最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き残るのでもない。

唯一生き残れるのは、変化できる者である。

「ダーウィン 進化論」

弱点が成長の鍵になる!

人との関わり合いで感動が生まれ、変化がおきます。では、人間関係がうまくいくポイントは

・肝心なことはあえて言わない。

・弱点は言ってしまう。

・多様性は人間の成長の鍵。子供は揺れ動く方向が多様なほどいい。

・異質な人と接することはミラーニューロン(※)を活性化する。自分と異なる存在感を許そう。それが自分の成長に繋がる。

・教養の多様性は創造性に結びつく。創造性は無意識から意識に自発的に上がってくるもの。脳の記憶のシステムが新しい結びつきを見つけたりして、創造性の果実が生まれる。知識や体験が多いほど生まれてくるものは豊か。

※ミラーニューロン…他人の行動を見て自分も同じ行動をとてしまう。脳内の神経細胞の1つ。

肝心なことは言ってしまうし(下手をすると言わなくていいことまで)、弱点を隠そうとしてしまう私です。

そして「多様性」について。日本は島国ということもあり、自分、自分たちと異なる存在というのを認めにくい傾向があるのかもしれません。私が住んでいたバルセロナでは、多様性はかなり認められていたと思います。仕事でもマニュアルはないし、教育係もいないので「スタンダード」なやり方、行動というのがなくて、「へー、そうやるんだ。こっちの方がよくない?でもそのやり方がいいなら、勝手にそうすれば」という感じでした。そんな国もあるんだということで、多様性です。

脳を喜ばせて成長する!

・何かをしたとき脳が嬉しさを感じるとドーパミンが出る。出る直前にやっていた行動が強化される。難しいことを達成してもドーパミンが出る。

・根拠のない自信を持とう!他人と比較しない。劣等感を持たないこと。

・自分の最大の力を尽くしてやっとできることを成し遂げる。それが脳の成長。

・人と比べず、自分の脳の中で進歩があればいい。

これを読んでくださっている方々も、目標を決めて行動することが好きなのではないでしょうか?達成したときの達成感はドーパミンのおかげだったのですね。そしてドーパミンが出る前の行動が強化される、ということは苦手なことも達成することで苦手ではなくなる、ということですね。

人生何が起こるか分からない!偶有性を楽しむ

偶有性とは、存在するともしないともいえる、ものの在り方のことで、アリストテレスの用語だそうです。この偶有性と上手につきあうことが脳の成長に繋がります。子供のとき、気が付くと日が暮れていた…という感覚は覚えていますが、大人になってから感じたことはあるでしょうか?

・失敗は自分を変えるチャンス。

・いろんな人の意見を聞いて最後は自分で決める。

・他人の心は分からない。だから他人を決めつけない。

・自分の内側にあるものを育む時間も大事。

・どうしようかと迷う状況の偶有性が脳の学びを促す。ドーパミンは偶有性によって引き出される。

・偶有性を楽しめば、人生がうまくいく。

・「自分はこうだ」と決めつけなければいつまでも発展できる。

・重要な決断は2秒で決める。

・じぶんが何者か決めつけない。人生何がおこるか分からない偶有性を楽しむ。

・どんな仕事についても、どんな工夫を積み重ねなければならなくなっても、そこに偶有性がある。

・欠点を受けれて初めて人生は宝物をくれる。

・偶有性を楽しんでいるときとは、子供のとき気が付くと日が暮れていたような感覚。

とにかく、何がおこるか分からない、という変化や曖昧さを楽しんだもの勝ち!ということではないでしょうか。特に私に響いた部分は「重要な決断は2秒で下す」。これは練習しようと思いました。

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